キャリアを築く道は決して平坦ではない。特に40代に差し掛かると、仕事選びの重要性がますます増してくる。だが、それを台無しにするような出来事が起きると、その影響は計り知れない。今回は、派遣会社によってデザイナー兼WEBマーケターとしてのキャリアを破壊された私の体験を赤裸々に語りたい。
デザイナーからWEBマーケターへの転身
私はもともとデザイナーとしてキャリアをスタートさせた。クリエイティブな表現を通じて人々に価値を提供するこの仕事は、私にとって天職だった。しかし、数年が経つにつれ、デザインだけではなく、それがどのようにビジネスに貢献するのかを理解し、影響を与えたいと感じるようになった。
そこでWEBマーケティングのスキルを身につけることを決意。SEOや広告運用、アクセス解析など、オンラインマーケティングに関する知識を学び、実務経験を重ねていった。最終的にはデザイナーとしてのスキルとマーケティングの知識を組み合わせ、成果を出せるプロフェッショナルとしての自信を持つに至った。
派遣会社に頼った理由
転職を考えるタイミングで、私は派遣会社に登録した。直接応募するよりも幅広い選択肢が得られると考えたからだ。特に私のような複合的なスキルを持つ人材にとって、派遣会社は適切なポジションを見つけるための良い手段だと思っていた。
しかし、ここで私は大きな誤算をしていた。
コールセンター業務への押し付け
派遣会社は私のキャリアやスキルを十分に理解しようとはしなかった。登録面談で詳細に職務経歴を説明し、希望する職種を伝えたにも関わらず、彼らが提案してきたのはコールセンター業務だった。
「まずは経験を積むために」とか「ここからステップアップできますよ」といった言葉で説得されたが、それは単なる営業トークに過ぎなかった。私は納得できなかったが、当時の状況では断る選択肢がなかったため、しぶしぶその仕事を受け入れることにした。
キャリアへの打撃
コールセンター業務そのものを否定するつもりはない。しかし、それは私の目指す方向性とは大きく異なる仕事だった。スキルが活かされないだけでなく、実績としても評価されにくいポジションだった。
さらに悲劇は続いた。派遣会社が私の職務経歴書を改ざんし、WEBマーケターやデザイナーとしての経験を削除し、ただの「カスタマーサポート経験者」として売り込んでいたのだ。この事実を知ったとき、怒りと無力感が交錯した。
再出発への決意
この出来事を通じて、私は自分のキャリアを他人任せにしてはいけないという教訓を得た。派遣会社に期待するだけでなく、自分自身で情報を収集し、適切な職場を見つける努力が必要だと痛感した。
現在、私は改めて自分のスキルを磨き直し、直接応募やネットワーキングを通じて新たな職場を探している。また、同じような経験をする人が減るよう、派遣業界の問題点を発信する活動も行っている。
最後に
派遣会社を利用することが悪いわけではない。しかし、彼らに自分のキャリアを完全に委ねるのは危険だ。自分の価値を正しく伝え、守る責任は自分自身にある。
私のような経験をする人が一人でも減ることを願って、この話を共有した。あなたのキャリアは、誰のものでもない、あなた自身のものだ。
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